屋久島旅行

休暇を取る時はいつも海外と決めていたけれど、今回はこの南の島を選んだ。緑滴る森の中、マイナスイオンに包まれて心身ともに癒されようと思ったのだけれど、屋久島の大自然に抱かれた4日間、この期待は裏切られなかった。

推定樹齢7,000年以上の縄文杉、この屋久島の主に出会うまでには山道を片道3時間以上登っていかなければならない。未明に登山口を出発、屋久杉搬出のために大正時代に施設されたトロッコ軌道やヤクシカと遭遇する山道を標高1,300m地点を目指して進んでいく。そこかしこで湧き出る水を口に含んで疲れを取りつつ、9時半頃にようやくのご対面。幹には無数の瘤が盛り上がり、着生植物も数え切れない。その威厳溢れる存在感には圧倒されつつも惚れ惚れとした。

白谷雲水峡のもののけ姫の森、深緑の苔の絨毯が敷き詰められた森の中では息をするだけで体の隅々まで浄化されるようだった。ずっと昔からこの静寂の森には変わらず緑の空気が充満しているのだろう。目を閉じると、映画に登場するシシ神がすぐそこの木陰から顔を出し、コダマたちが笑っている気がした。

永田いなか浜、アカウミガメが産卵のために最も上陸するという砂浜は、1km以上に渡って続く黄色い砂浜と真っ青な海が印象的だった。水平線に吸い込まれそう。真夏であれば間違いなくシャツを脱ぎ捨てて水に飛び込んでいる。

羽田から鹿児島空港、鹿児島港を経て約5時間、あっという間に到着する世界自然遺産の島屋久島。悠久の自然の営みが肌で感じられた。近い内に、また必ず訪ねたい。

Comments

[投稿情報: mikiko]

ごぶさたしてます！
私も去年屋久島いきましたよー。
山道は超大変でしたが、縄文杉見たときはきてよかった！と
心から思いましたね。
ただ永田浜は行きたかったんですが行けなくて。
海きれいですねえ。いいなぁ～。

[投稿情報: Shibuya]

＞mikiko

おー、久しぶり！
屋久島ほんまいいよなあ。
永田浜行けなかったみたいだけど、大丈夫、さすがに森の方が大分良かったから。
今度は近くの奄美大島にも行ってみたい。